最近まで、アトピー肌の原因はアレルギーによるものとされていました。しかし、今ではアトピー肌の原因として「肌の菌が関係している」と耳にする事が多くなっています。そして、その菌を抑えることで、アトピー肌の改善効果を目指せるとも言われています。
では、アトピー肌に関係する菌とは一体どんな細菌なのか。また、その菌を抑えるためにはどんな方法があるのでしょうか。今回の記事では、アトピー肌にお悩みの方にアトピー肌に関係している菌について、そして菌への対処法をお届けしたいと思います。
冒頭でもお話ししましたが、これまでアトピー肌の原因とされてきたのは「アレルギー」です。しかし、2015年4月にアメリカにある国立衛生研究所と慶応大学等が科学雑誌「イミュニティ」で、肌にいる「悪玉菌」の増殖がアトピー肌の原因であると発表しました。
その悪玉菌が「黄色ブドウ球菌」と「コリネバクテリウム」です。黄色ブドウ球菌とコリネバクテリウムは、もともと人の肌に存在する悪玉菌の代表格とされ、肌荒れなどの肌トラブルにつながることでも知られている菌になります。
論文では、この2つの菌の増殖を抑制したところ、アトピー症状を抑えることができたとされています。このことから、悪玉菌を抑えることでアトピー肌の改善を目指すことができるのではないかと話題になりました。
では、実際にどのような方法なら悪玉菌を抑えることができるのでしょうか。それには、悪玉菌と同様、もともと人の肌にいる「善玉菌」を増やしていく方法が有力となります。
ここで言う善玉菌とは、主に「表皮ブドウ球菌」のことを指します。表皮ブドウ球菌は、別名「美肌菌」とも呼ばれている菌で、皮膚から出る汗や皮脂を栄養源として、肌の保湿を維持するグリセリンや、刺激から肌を守る脂肪酸をつくり出す特徴があります。
ここからは、アトピー肌の改善に効果を期待できる表皮ブドウ球菌を増殖させる方法についてまとめていきます。表皮ブドウ球菌を増やすための方法には、主に以下の3つがあります。
表皮ブドウ球菌を増やすことで、アトピー肌の症状を抑制する効果を大いに期待することができます。また、あらかじめこのようなケアを行なっておくことで、アトピー肌の発症を未然に防ぐ効果も目指せますので、アトピー肌にお悩みの方はもちろん、アトピー予防をしておきたいという方は、ぜひ参考にしてください。
今回は、アトピー肌と菌の関係についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?肌にいる悪玉菌を減らすことは、アトピー肌の改善につながる可能性がありますね。アトピー肌にお悩みの方は、期待できる改善方法として、善玉菌の育菌に取り組んでみてはいかがでしょうか。