ストレスは、私たちのカラダにさまざまな悪影響を与えます。実は、老化もストレスが要因で起こる症状の1つとして知られています。今回の記事では、そんなストレスが老化につながる理由について解説していきます。ストレスと老化の関係性が気になる方は、ぜひチェックしてください。
人のカラダは、ストレスを受けることで活性酸素を多く発生させます。活性酸素は、外から侵入してきた悪い菌やウイルスを殺菌する働きを持つ物質です。そのため、活性酸素は人に良い影響を与える物質の1つとして知られています。
ところが、活性酸素には過剰に増えすぎることで、カラダに悪い影響を及ぼす特徴もあります。それが「酸化」です。酸化とは、サビを引き起こす現象のことを指し、これによって体内の大切な細胞がみるみる脆くなっていきます。
そして、その結果、健やかな肌を保つ機能が低下し、肌の老化につながっていきます。酸化を対策するためには、活性酸素を増やさないことが必要です。そのため、日ごろからストレスを抱えない生活を送る必要があります。
では、どうしてストレスを感じることで活性酸素が増加していくのでしょうか。そのメカニズムを以下にまとめました。
人のカラダは、ストレスを受けると「副腎皮質ホルモン」が分泌するようにできています。そして、この「副腎皮質ホルモン」が分泌・分解される時に活性酸素が発生します。
ストレスによるカラダの緊張は、血管の収縮を招き血行を悪くします。その後、緊張がほぐれて血管の収縮が緩み、血管が広がった時に勢いよく血液が流れることで、活性酸素が発生します。
ストレスは、「抗酸化ビタミン」というビタミンCを大量に消費します。すると、抗酸化作用を持つ物質が減り結果的に体内に存在している活性酸素の量が増えてしまいます。
ストレスは心の老化も招きます。心が老いると、ネガティブな思考になりやすく、自然と眉間にシワを寄せた表情に変わっていきます。このシワが定着してしまうことで、見た目が老けていきます。さらに疲労からスキンケアを怠ることが増え、キレイな肌をつくる細胞に栄養が届かないことによって、肌が乾燥したり、ごわついたりし、老化が加速していきます。
最後にストレスをため込んでいる人の特徴をご紹介します。自分に当てはまっていると思ったら、今日にでもストレスケアに取り組んでいくようにしましょう。なるべく早くストレスケアをすることにより、活性酸素の過剰な発生と心の老いを抑えられます。
・睡眠を十分に取っているのに疲れが残る
・寝つきが良くなく、寝覚めがスッキリしない
・首や肩の凝りが取れない
・ちょっとしたことでもイライラする
・あまり人に会いたくない
・なるべく人と話したくない
・モチベーションが上がらない
・何事にも集中できない
・将来について不安を感じる
ちなみに、ストレスに強いカラダと心をつくるうえで、「栄養バランスの取れた食生活」や「適度でリズムの取れた睡眠」は非常に重要です。ストレスケアに取り組む方は、まずこうした基本的な生活習慣を整えるようにしましょう。それは、結果的に肌の老化を予防することにもつながります。
今回の記事で、ストレスは肌の老化の要因になることを確認しました。いつまでもみずみずしい肌を保つためには、日ごろからストレスを溜めない生活を送っていくことが大切です。ただ、ストレスから完全に解放された生活を送ることはなかなか難しいでしょう。
そんな時は、栄養バランスの取れた食生活を送ること、適度でリズムの取れた睡眠を取ることを意識してみてください。そうすることでストレスに強いカラダと心をつくっていくことができます。