果物と言えば、「カラダに良いモノ」と考えている方も多いのではありませんか?たしかに、果物に含まれている成分は、カラダを健やかなに保つうえで重要な働きをしてくれます。ところが、果物によっては過剰に摂取することで、老化が加速するとも言われています。どうして果物を食べることが老化につながるのでしょうか。今回の記事でご紹介していきます。
今までは、肌が老化する要因として「酸化」が知られていました。ところが最近では、酸化に加えて、「糖化」も老化を招く要因になるとわかってきています。
糖化とは、摂取した糖がタンパク質と結合し、変性・劣化することで「蛋白糖化最終生成物(AGEs)」という老化物質が生成されることを言います。この老化物質が体内に蓄積されていくと、カラダにさまざまな影響を及ぼします。
簡単に挙げるだけでも、以下のような現象を引き起こします。
・肌のくすみ
・シワやたるみの増加
・肌のごわつき
・肌の黄ばみ
・肌の弾力性の低下
これらの現象は、肌の老化を招く要素になります。そのため、「糖化」は未然に防いでいくことが大切です。
糖化は、糖を過剰に摂取することで起こります。糖は、私たちの生活に身近な物質です。果物にも糖が含まれていますが、その1つが「果糖(フルクトース)」です。
果糖には、タンパク質や脂肪を糖化させる特徴があり、老化を招く物質として知られています。一説ではブドウ糖より10倍以上のスピードで、タンパク質や脂肪を糖化させ、老化物質をつくるとも言われています。
果糖は、その量に多少の差はあれ、基本的にどの果物にも含まれています。身近な果物では、以下が挙げられます。
・バナナ
・ぶどう
・りんご
・みかん
・なし
・すいか
・グレープフルーツ
・桃
・いちご
・柿
・キウイフルーツ
このように、果糖は私たちが口にする果物の多くに含まれています。ただ、注意しておきたいのは、果糖による糖化は、あくまで過剰に摂取すると起こるということです。
冒頭でも触れましたが、果物にはビタミンや食物繊維など、カラダに大事な栄養も含まれています。むしろ、これらに比べると、果糖はそれほど大量に含まれていません。
果物を摂取するタイミングにさえ気をつければ、果糖によって糖化が起きるリスクは低くなります。また、そもそもあまり果糖が含まれていない果物を摂取することも、糖化が起きる可能性を低くすることにつながります。
その詳細を次の項目でチェックしていきましょう。
果糖は、体内に吸収されるスピードが高い傾向にあります。そのため、空腹時に摂取すると、血糖値が急激に上昇し、カラダに悪い影響を及ぼします。果物を食べる時は、まず野菜など他の食べ物を摂取した後にすることがオススメです。
また、これにあわせて、果糖の量が少ない果物を摂取すると、体内に吸収される糖の量を抑えることができます。以下の果物が比較的、果糖の量が少ないことで有名です。
・ラズベリー
・あんず
・いちご
・レモン
・スモモ
・桃
・びわ
・グレープフルーツ
・オレンジ
・スイカ
一方で、以下の果物は比較的、果糖が多く含まれていることで知られています。
・バナナ
・アケビ
・マンゴー
・ライチ
・ぶどう
・柿
・さくらんぼ
・りんご
・パイナップル
・梨
果物を摂取する際の参考にしてください。
今回の記事では、果物が老化を加速させる要因になることをご紹介してきましたが、いかがでしたか?栄養が多く含まれているため、果物をよく食べる方はたくさんいると思いますが、その時は「食べるタイミング」や「果糖の量」も考慮するようにしましょう。それが、老化の進行を未然に防ぐことにつながります。