毛穴がキュッと引き締まっている。ハリがあってもちっとしている。そんな健康的な肌と睡眠には深い関係があります。今回は健康的な肌づくりに睡眠が大切な理由と、美肌効果を期待できる睡眠時間についてお届けしたいと思います。
人にとって大切な睡眠には、肌の状態を安定させる働きがあります。これには、睡眠中に脳から分泌される成長ホルモンが関係しています。成長ホルモンには、ターンオーバーを促す作用があり、私たちの肌を周期的に新しい肌に生まれ変わらせてくれます。
しかし、ターンオーバーが正常に働かないと、新しい肌がつくられにくくなります。そうすると、古い角質や余分な皮脂、汚れなどが肌に溜まっていき、肌表面は健康的な状態から傾いてしまいます。
この状態を防ぐためには、常にターンオーバーが正常に働いていなければなりません。そのためには、睡眠によって分泌される成長ホルモンの作用が必要です。ここに健康的な肌づくりに睡眠が大切であると言われている理由があります。
では、肌のターンオーバーを促し、肌をキレイな状態に導くためには、どれくらいの睡眠時間が必要なのでしょうか。これは、成長ホルモンが作用する時間からわかります。
一般的に成長ホルモンは、眠り始めの約3時間の間に分泌が盛んになり、分泌されてから約6時間後に作用すると考えられています。そのため、睡眠時間は最低でも6時間、ベストは6時間以上となります。
しかし、現代において毎日しっかりと6時間以上の睡眠を取ることが難しい方もいると思います。そんなときは、睡眠時間ではなく「睡眠の質」を上げていくことを意識してみてください。
なかなか睡眠時間を確保できなくても、熟睡することで成長ホルモンの分泌を正常にさせることができます。そしてその結果、状態が安定した健康的な肌をつくっていけます。
とはいえ、どうやったら質の良い睡眠を取れるのか、よくわからない方も多いでしょう。そこで次の項目では、実際に睡眠の質を上げるための方法についてご説明していきます。
自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあり、昼は交感神経、夜は副交感神経が働くようになっています。しかし、陽が昇っても寝ていたり、寝る前に携帯を操作していたりする生活を送っていると、このバランスが崩れてしまいます。
すると、夜でも交感神経が優位になるため、なかなか寝付くことができず睡眠の質が低下してしまいます。そのため、このような生活を送っている場合はスグに改善し、睡眠前には副交感神経を優位に働かせるようにしましょう。
また、ストレスや疲れがカラダに溜まっていることも、交感神経と副交感神経のバランスが崩れる要因です。昼にカラダを動かして交感神経の働きを活発にさせたり、湯船に浸かって心とカラダをリラックスさせたりしましょう。
それが、2つの神経のバランスを正常にし、就寝前に副交感神経が活発になり、睡眠の質を上げることにつながります。
たとえば、寝てもなかなか疲れが取れない、目の下のクマがなくならないという場合は睡眠の質が低い証拠です。ここで説明した方法を取り入れて、熟睡できる睡眠生活を送っていくことをオススメします
今回は健康的な肌づくりに睡眠が大切な理由と、美肌効果を期待できる睡眠時間についてご紹介してきました。肌トラブルが少なく、コンディションが安定したキレイな肌をつくるうえで、睡眠は大切なポイントです。健康的な素肌を目指して、より良い睡眠にこだわっていきましょう。
最近では入眠後3時間~4時間の間に成長ホルモンが分泌されやすいと言われています。これが睡眠の「ゴールデンタイム」です。成長ホルモンが分泌されやすい時間帯のことを指します。ぜひ覚えておくことをオススメします。